



01現在の業務内容
スーパーで見かける
「あの機械」のシステムで物流現場を支えています。
2020年に入社し、2025年からはスーパーマーケットなどの店舗で使われる「ハンディターミナル」という携帯端末のシステム保守と開発に関わっています。 スーパーなどで、業者の方が大きなリモコンのような端末を持って商品をスキャンしているのを見たことがないでしょうか?この端末でバーコードを読み取ることで、出荷・配送・納品などがシステム上で管理されています。ニッポンハムグループにソーセージやお肉などの注文が入り、もれなく店頭に並ぶのもこのシステムのおかげです。
ハンディターミナルはスマホのように世代交代していて、いまは第4世代から第5世代にアップデート中です。それに合わせてNHSSでは、システムが使われる現場と連携し、お客様と意見交換しながら端末をより使いやすくなるよう開発しています。
就業場所は東京オフィス内での内勤がメインです。今年に入って大阪オフィスから異動してきました。 NHSSには社宅制度があり、自分で選んだ物件の家賃の一部を会社が負担してくれるので助かっています。
02NHSSへ新卒入社した理由
志望動機は「食べること」「生きること」に繋がっているIT企業だからです。
正直に言うと、自分がIT企業に就職するとは思ってもみませんでした。
私は学生時代、海洋系の大学で水産経済学などを専攻しました。フィールドワークで日本中の漁村にお邪魔し、一緒に漁に出たり、生活や暮らしをともにするなかで、就活でも自然と「食」に関わる業界を志望するようになりました。「食べること」は「生きること」そのものだと感じ、それを支える仕事がしたいと思ったのです。NHSSに興味を持った理由も、ニッポンハムグループという食品の製造・商品開発・流通までをグローバルに行っている企業に関われるからでした。
面接を受けた日のことは、いまでも覚えています。社長や役員が会社のいいところも悪いところもフラットに話してくれて、就活生の学歴や実績よりも、人柄や考え方を知ろうとしているのが伝わりました。
IT業界でたった1社だけエントリーしたNHSSに入社を決めた理由は、ニッポンハムグループの存在意義と、そこで働いている人の誠実さに惹かれたのだと思います。

03IT研修と職場デビュー
知識ゼロからプログラミング言語を特訓。
ニッポンハムグループを支える責任感。
ただ、一番の不安は私がまったくのIT未経験だったことです。PCはレポートや論文執筆くらいしか使ったことがなく「本当に、私のようなPCスキルで大丈夫ですか?」と、面接で確認したことを覚えています。面接官の方に「入社後の研修で教えるからね」と言っていただいたのですが……。実際、NHSSのIT研修はとても手厚いものでした。
入社後1年は、まるごと大阪本社での研修期間。ネットワークやサーバーなどのITの基礎から、プログラミング言語を習得してコードを書き、模擬的なシステム開発を行いました。その後の半年は現場に仮配属され、業務の一環で社内アプリの開発を行いました。
入社2年目から本配属されたのがニッポンハムグループとお客様の取引情報を電子データで処理する「EDI」というシステムの開発部署でした。取引の情報を紙でなくデータで処理し、 効率化・自動化する仕組みです。つまりEDIがうまく動かなければ、ニッポンハムの商品が届かないということ。NHSSの大きな責任を実感しました。
この部署で2025年5月までの4年間を過ごしました。システムを支えるためには日ごろからの知識のアップデートも必須で、データベースやサーバーなど初めて出会う技術は理解度マイナスからのスタートです。NHSSの資格取得支援制度を活用し、業務と並行して資格を取りスキルアップを図りました。



04成長させてくれた仕事
「新人だから」で逃げたくなかった、2,000種類の帳票アップデート案件。
現在、NHSSはニッポンハムグループ全社の社員が業務に使う基幹システムの刷新プロジェクト「Connect」を進めています。「STEP 1」から「3」の完了までは十数年を要する大型案件で、私が入社した2020年には、ちょうど「STEP2」がスタートしたところでした。
そのなかで、はじめて大きな案件 を担当することになりました。EDIで使用する「納品書」や「請求書」などの帳票をすべて作り直すことになったのです。
当時配属2年目だった私は、項目も印刷する紙のサイズも違う約2,000種類の帳票、800種類以上のレイアウトを担当することになり、10名の協力会社のエンジニアの方々とともに取り組みました。そこで教えられたのが「一人ではなくチームとして仕事をすること」の大切さです。
帳票開発システムは経験がなく、協力会社の方々のほうが知識豊富な面もありましたが、ニッポンハムグループの社員として案件をまとめ、発生する課題に対して協力会社の方と連携し解決していくことが私の役割です。「まだ新人なんです」と言い訳はしたくありませんでした。
何度もつまずき、周囲の方々に助けられながら徐々に自分で意思決定できるようになり、約2年をかけてEDI基盤が本格稼働をスタートしたとき はほっとしました。
そして「STEP2」が完了を迎えたあとは、「STEP3」がはじまります。私は東京の食肉事業部に異動し、プロジェクトの要件定義から関わる予定です。

05学生のあなたに向けたメッセージ
システムが使われる「現場」を大切に、
ニッポンハムグループをITで牽引していきましょう。
NHSSでは、私のような未経験新卒、IT経験のある情報系の大学院出身者、エンジニア出身の中途採用社員など、バックグラウンドもITの知識レベルもさまざまなメンバーが働いています。それでも多くの方に共通しているのは、フットワークが軽く、人と関わることが好きということだと思います。
ここまでお話してきたように、NHSSのシステム開発は多くの社内・社外の関係者と関わります。立場の違う方々と目線を合わせて対話し、自分で課題を見つけ、解決していかなくてはなりません。そのために、常にシステムが使われている無数の現場を学ぼうとする姿勢も求められます。
私たちの仕事は新商品を発売したり、キャンペーンを打ったりするような表に出やすい仕事ではありません。けれど、日本ハムのお肉や加工食品をいつでも手に取れるのはNHSSのシステムが機能しているから。グループ社員の仕事、商品を販売する方々の現場、その先にあるお客様にとっての日常を支えているんですよね。
