社長×若手社員クロストーク

社長と話す、これからのNHSS。

cross talk 01

ニッポンハムグループの約70社をシステム面から支える、日本ハムシステムソリューションズ(NHSS)。
その職場には、世代を超えて社員がスキルやモチベーションを分かち合う生き生きとしたカルチャーがあります。
ここでは、NHSS 田口稔 社長と入社3年目の若い社員が集まりました。入社動機・キャリアのターニングポイント・社員の関係性。
そして会社の未来について語ります。

member

  • 田口社長

    日本ハムシステムソリューションズ株式会社
    代表取締役社長

    1987年に日本ハムに入社後、システム部門に配属。IT戦略部の部長を経て、2021年からNHSSの社長に就任。

  • S.I

    2023年 新卒入社
    セキュリティAIグループ

    「AI/データドリブンチーム」に所属し、ニッポンハムグループ内でのAI活用およびデータドリブン経営の推進に取り組む。

  • S.K

    2023年 新卒入社
    クラウド・サーバー/クライアントグループ

    サーバーや資産管理ソフトなど、業務に不可欠なシステムの保守・運用業務に関わる。

01社員と社長の「新卒時代」

q日本ハムシステムソリューションズ(NHSS)に入社した理由を教えてください。

  • S.I

    私は、まず「食品業界」に関わりたいという希望がありました。なかでもニッポンハムグループは憧れの職場のひとつだったんです。自分が働いている企業を誰もが知っているというような、知名度が高い企業で働きたいという思いも持っていました。

  • S.K

    私にとっても、ニッポンハムグループという存在感は大きかったですね。この国で生活している人であれば誰でも知っているほど親しみのある企業グループです。そうした日本有数の規模で仕事ができる環境にワクワクしました。

  • 田口

    S.Kさんの言う通り、NHSSは当グループの25,000名以上の社員が使うシステムを任されていますからね。S.Iさんは食品業界を目指していたということですが、なぜIT事業を行っているNHSSに入社を決めたのでしょうか?

  • S.I

    私は文系出身で、ITの知識は全くありませんでした。せっかく社会人として働くのだから、新しいことをはじめたいと思ったことが動機です。
    けれど……実は、入社の一番の決め手になったのは「面接」でした。いくつかの企業に応募させて頂いたなかで、NHSSは人事の方も役員の方も親身で、思わず面接中に「素が出せた」感覚がありました。ここならうまく働けそうだと。

  • S.K

    私も同じ気持ちでした。面接はどこまで自分のことをオープンで話していいのかわからない場ですよね。NHSSの方々は、そんな就活生の緊張感をほぐそうとしていたように思います。特に私にとってありがたかったのは、先輩社員とのコミュニケーションの時間があったことです。

  • 田口

    学生の方々には「職場の雰囲気が自分に合わないんじゃないか」「IT未経験でもやっていけるのか」など、さまざまな不安があると思います。だから、ぜひ実際に働いている人と話してみてほしいですね。NHSSでは面接とは別の時間で世代が近い社員との交流時間を設けています。入社してから「こんなはずじゃなかった」と困らないよう準備を整えておきたいと思います。

  • S.I

    そうですね。先輩社員のひとりに「私も文系出身だよ!」と言っていただけて安心したのを覚えています。田口社長は、どうしてニッポンハムグループに入社したんですか?

  • 田口

    私の入社は1987年で、随分前のこと。『シャウエッセン』が発売された2年後ですからね(笑)。でも、動機は二人とほとんど同じ。有名な企業だし、ファイターズという球団も持っているし、これからも伸びていきそうな会社だと思ったからです。
    違うのは、いまからは考えられないほど好景気だったこと、ITという言葉すらまだ登場していなかったことです。
    入社すぐに日本ハムのシステム部に配属されて、多くのプロジェクトに参加させてもらいました。日本ハムIT戦略部の部長を経て、2021年からNHSSの社長を拝命しています。

02それぞれの転機
AIとインターネットの登場

qS.KさんとS.Iさんは入社3年目。
現在の仕事内容は?

  • S.K

    サーバーや資産管理ソフトなどのさまざまな業務に使われるシステムを保守・運用しています。具体的にはAmazonが提供しているAWSというクラウドサービス、Microsoftのアクティブ・ディレクトリサーバー、SKYSEAなど、入社前は名前も知らなかったようなシステムばかりです。
    特にAWSは今年から担当に手を挙げて配属してもらいました。勉強しがいのあるシステムだと思います。

  • S.I

    私は「AI/データドリブンチーム」に所属し、ニッポンハムグループ内でのAI活用およびデータドリブン経営の推進に取り組んでいます。主に、NHSSにとってお客様であるグループ各社に対して、AIやBIを活用した業務改善の提案を行っています。
    現在は、MicrosoftのツールであるPower BIを使って様々なデータを可視化する勉強会を企画・実施しています。
    ニッポンハムグループ全体でスキルアップ・活用に繋げ、消費者や取引先へ、過去の経験や勘だけに頼った提案ではなく、データを分析し、真のニーズを見つけ出す手助けをAIやBIの力で実現できる人材の育成をサポートしています。

  • 田口

    いいですね。クラウドサービスやAIのような新しい技術はこれからもどんどん出てきます。その使い道を考えるためには、まずよく理解することが重要。仕事を通して業務に詳しくなって「こんなことまで知っているの?」と周囲を驚かされるようなエキスパートを目指してほしいですね。入社からの2年間で、印象に残っているプロジェクトはありますか?

  • S.I

    まさに、いま実施しているPowerBI活用推進プロジェクトです。勉強会を通してグループ会社の方々と交流することができています。各社・各部署の業務や作業にとって、どのような場面でAIやBIを使って業務効率化ができるだろう?と、勉強会を通して考えています。IT企業としてのNHSSの仕事は、デスクの上だけでも進められる場面が多いですが、やはり「現場」を見ることでしか感じることのできない、発見が日々あります。

  • S.K

    その現場を、NHSSはシステムを通して支えているんですよね。
    私が印象に残っているのは、入社してはじめて主担当させていただいたメール機能を別の仕組みに切り替えるプロジェクトです。
    メールの仕組みを刷新するにあたってはじめて自分が企画したメール機能移管のプロジェクトです。メール転送や仕分けルールを移植・再構成する案件だったのですが、他の部署やメンバーの協力を得て完了できました。
    その過程でシステム運用に自社や協力会社の方々が関わっていることもわかりましたし、無事に成功した時には高い達成感と「自分が会社のITインフラを支えている」という実感を持てました。
    田口社長の印象に残るプロジェクトも教えてください。

  • 田口

    もっとも大きなプロジェクトはもちろん、グループ全体の基幹システムをまるごと入れ替える「Connect」プロジェクトですね。数十年に一度の大きな変更で、NHSSの総力戦。やっと数年後に完了が見えてきました。もうひとつ、ふたりの話を聞いて思いだしたことがあります。私が皆さんと近い年齢のころ、90年代に入って「インターネット」が世の中に出てきた時期の経験です。

  • S.K

    今では当たり前に使われる社内ネットワークの形ができあがる前ということですよね?当時はどんな仕組みで社内の情報を管理していたんですか。

  • 田口

    全国各地の拠点と各端末を、完全にクローズドな専用回線で繋いでいたんですよ。対してインターネットはオープンなネットワークで、得体の知れない技術でした。
    でも、私はこの技術はきっと世界を変えると確信しました。何とか仕事に使う方法を考えなくてはならないと。
    同じ思いの仲間と、安全性や効率性を模索しながら徐々にインターネット環境をグループに実装していった。その先に現在のニッポンハムグループのIT戦略があります。
    新しい技術は不安もあるし、簡単には採用されません。クラウド技術も生成AIも、同じ課題を抱えているよね。でも、私たちはその常識を変えることができます。
    もっとも大切なのは、S.Kさんがプロジェクトに手を挙げてくれたように、「自分はこれをやりたい」と宣言して動くことですよ。S.Iさんも社内外の教育という分野を伸ばしていますね。

03社員が社長に「通知簿」をつける会社?

q職場の雰囲気について教えてください。

  • S.I

    私はPowerBIをやりたい!と手を挙げて、実際にプロジェクトを推進することができました。それがきっかけとなり、今の業務を行うことができています。NHSSは自分から積極的に動く人をしっかり後押ししてくれる社風だと感じています。

  • 田口

    そうですね。社員ひとりひとりが自分のやりたいことを見つけ、そこに会社が環境を整えて目標を与え、パフォーマンスを発揮してもらうのが一番いいと思います。私が社長に就任した時に「5Cチャレンジ」という指針を発表し、その最初に「コンプライアンス」を掲げました。風通しがよく、ハラスメントが起きない、頑張る人たちが助けあう組織を作らなくては考えました。

  • S.K

    NHSSの社内はフリーアドレスで、社長もベテラン社員も若いメンバーも、皆すぐ近くで仕事をしていますよね。入社するまでは、社長が若手社員と交流するイメージはなかったので驚きました。

  • S.I

    社内やエントランスで社員と立ち話をしているのもよく見かけます。真剣な話も冗談も言える相手。良い意味で自分が想像していた「社長」という人物像を覆されました。

  • 田口

    毎年、社員に匿名で私を評価してもらう「社長の通知簿」も始めました。いまでは8割くらいの社員が意見を寄せてくれる。「たいへんよくできました」から「がんばりましょう」まで、実に勉強になるコメントが集まるんですよ。

  • S.K

    私も書きました(笑)。ニッポンハムグループの社長は、皆さん田口社長のように、社員と近い距離感で接する方々でしょうか?

  • 田口

    必ずしも経営者と社員の距離が近いことが正しいとも限りません。でも、私は気軽に話せる相手でいたいと思っています。社員に相談を受けたり、助けたりできるのではないかと思うからです。
    先ほど「自分から手を挙げてほしい」と言いましたが、そこには責任も伴いますね。S.IさんもS.Kさんも経験しているように、努力も必要ですし、時には行き詰まることもあるでしょう。だからこそNHSSは「苦しい時にヘルプを出せる」会社でなくてはなりません。最前線でど真ん中で、責任感強く頑張ってる仲間を社員同士が助け合うのも大切なこと。まず社長の私自身がオープンでなくてはと思います。だからこれからも、仕事には厳しいけれど、従業員の皆さんとは、いい感じのコミュニケーションが取れるようにしていきたいと思います。

04NHSSのこれから「食肉×テクノロジー」の最先端へ

q最後に、田口社長に質問はありますか?

  • S.K

    これからNHSSを支えていく社員にはどんな人財に育ってほしいですか?
    就活生も社長の考えを知りたいと思います。

  • 田口

    欲張りで、貪欲な人でしょうか。NHSSはニッポンハムグループという大きな企業のバックボーンを持っています。売上高はおよそ1兆3,000億円。その基盤をうまく利用して、思いきり仕事を楽しめる人。社会人になれば、人生の大部分は仕事の時間になりますからね。
    ふたりの話にもあったけれど、NHSSの一歩外では何が起きているのか?ITの技術がどんな事業に使われ、何に役立っているのか?興味を持って、情報を集めていってほしいですね。

  • S.I

    私からも質問です!これからNHSSがもっと発展していくためには、どんな会社を目指せばいいのでしょうか、社長の考えを聞きたいです。
    たとえば、25年後の2050年。私はまだNHSSで働いているつもりですので(笑)。

  • 田口

    私が思うのは、NHSSには「ニッポンハムグループという食品企業グループの中にあるシステム会社」という以上の、大きなポテンシャルがあるということ。ニッポンハムグループは、国内でも屈指の規模の食品企業グループです。つまり「食品×IT」という分野でリーディングカンパニーになれる可能性があるのは、私たちNHSSなのです。
    2050年には、S.IさんやS.Kさんが社長になっているかもしれません。そのとき「25年前に、当時の社長とこんな話をしたな」と思いだしてもらえたら嬉しいですね。