グループのDX化を進める中核的役割として
ニッポンハムグループでは、2020年を「DX元年」と位置づけ、デジタル技術を活用した業務改革と価値創出に本格的に取り組み始めました。そうした中で日本ハムシステムソリューションズ(NHSS)は、その中核的な実行部隊として、グループ各社のDX推進を支援しています。日本ハム株式会社IT戦略部と連携し、グループのIT戦略の立案から企画・運用までをトータルに担うと同時に、現場の課題に寄り添いながら、戦略的かつ実効性の高いIT施策を推進しています。


中期経営計画 2026におけるDX戦略について
ビジネスモデル変革を支援する「DX 戦略」の推進
ニッポンハムグループの「DX戦略」のコンセプトは、「既存事業の価値を高め、新たな価値を生み出す業務変革・デジタルプラットフォーム変革への挑戦」です。各事業部門と機能部門が連携し、経営と事業、管理業務の効率化・迅速化、収益改善を実現する新基幹システム構築を推進しています。システム導入を通じて、業務効率化はもちろん、売上高やコストなどのデータ分析により収益力や生産性を高めるデータ活用が可能となり、ROIC経営における事業ごとのROICモニタリングや恒常的改善の仕組みづくりに貢献することができます。
参考:新基幹システムの導入について
- 2023年度
- 会計領域のシステム刷新を完了
- 2025年度
- 加工事業本部での需給の高度化を目的とした導入を実施
- 2028年度
- 食肉事業本部でのバリューチェーン最適化を目的とした導入を予定
グループにおける「DX 戦略」の全体像

機能部門
データドリブンによる戦略意思決定
ROIC向上に寄与するKPI改善サイクルを定型化し、
経営・事業における意思決定を支援
グループ横断機能
の拡大
事業内外でグループ会社間の機能配置を見直し、
横断によるシナジー効果を創出
業務効率化ソリューションの構築
煩雑なルーチンワークの効率化を図り、新たな価値創出に向けた業務にシフト
DX人財の育成と拡充
外部知見を活用し、
DXの実践により
デジタルリテラシーを高め、
デジタル人財の育成を推進
価値の創出
- 意思決定の迅速化
- 最適なサプライチェーンの構築
- 物流問題への対応
- 横断クロスセルの実現
- 業務コストの削減
当社における具体的な取り組み
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01
基幹システムの統合・再構築
ニッポンハムグループの基幹システムを統合・再構築するプロジェクトに参画し、事業に密着した貢献を行っています。グループ全体のDX推進を支援する役割を担っています。
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02
インフラ基盤の整備と
スマートワーク環境の構築グループ全体のネットワーク構築やスマートワーク環境の整備、海外も含めたセキュリティシステムの企画・設計・運用を実施しています。
グループが安心して業務を遂行できるように取り組んでいます。 -
03
新技術の導入
RPA、IoT、AI、AR・VRなどの新技術を活用したペーパーレスシステムの調査・PoC(概念実証)を行い、事業部への提案・開発・運用を通じてDXの推進を支援しています。
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04
ITリテラシー向上のための
トレーニングとサポートIT投資の効果を最大化するため、ITリテラシー向上を目的としたトレーニングやサポートデスクの運営を行っています。
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05
AI/データドリブン経営の推進
ニッポンハムグループ全体のスキル向上を目指し、AI活用やデータドリブン経営の推進に取り組んでいます。グループ各社へ対してAIやBIを用いた業務改善の提案をするとともに、勉強会の企画・実施にも力を入れています。